ごじゃはげ

日記と雑記とみじかい創作

モヤシソバ

短編集が出たのでブログを更新しようキャンペーン。

昨日はひさしぶりに近所の中華料理屋へ行った。カウンターが4席とテーブルが3つあるだけの、いかにも町の中華屋然としたそのお店では日本でいちばん美味しいモヤシソバが食べられる。

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モヤシソバ660円。暫定日本一、私調べ。
具はきくらげと豚肉、それからモヤシのみ。麺は細めの中華麺。スープは醤油ベース、片栗粉でとろみがついている。特殊なものは何にも入っていないし、たぶん隠し味的なものもなさそうなんだけど、これがめちゃくちゃ美味しい。家でも作れそうなのに、家で作っても絶対このクオリティに達しないだろうという味。モヤシがしゃきしゃきでスープは熱々。最後の方はちょっとお酢を入れて食べるのが好き。
ここのお店は何を食べても今のところ美味しくて、本当は他のメニューもじゃんじゃん挑戦したいんだけど、モヤシソバが好きすぎてめったに他のメニューを注文することができない。昨日も最初はカニ玉ソバに初挑戦するつもりだったのに、隣の席の人がモヤシソバを注文しているのを聞いたらついつい自分も「モヤシソバ」と発していた。だって隣の人が食べているのを見たら絶対食べたくなっちゃうから……。

ところでひさしぶりに行ったら、カウンターの下の棚にいつもずらっと並べて置いてあった『うる星やつら』がなくなっていた。『うる星やつら』のコミックには新書版、新装版、文庫版とほかにも様々あるんだけれど、ここのお店には以前からかなり年季の入ったワイド版が置いてあった。置き方も順番に置いてあるんじゃなくてばらばらに置かれていたので、カウンターに座ったときは何巻が自分の足元にくるかわからなくて、ぱっと手を伸ばして取ったやつをランダムで読めるのがいいなと思っていた。『うる星やつら』は主要登場人物さえ知っていればどこから読んでも楽しいので。
それがごっそりなくなっていた。がらんと空いてしまったカウンターテーブル下。それを見てはじめて、そこはそもそもカウンター席の客が荷物を置く用のスペースだったんだと気づく。そういえばカウンター席ってそういう棚が下にかならずあるもんね。なるほどです。ラムちゃん……と思ったけどたしかにかなり古い本だったので、処分やむなしという感じもした。南無ちゃん。

うる星やつら』はサンデーうぇぶりでも毎日無料で読めるし、電子書籍でもけっこう読みやすいよ。初期高橋留美子は書き込みが今より多くて細かいので、電子で読むのどうかなと私も思っていたんだけど案外平気。線がはっきりしている絵だから、書き込みが細かくても見やすいのかな。

電子書籍といえばこちらもよろしくお願いします。

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モヤシソバより60円安くてお得だね。

そう、これはキャンペーン。
初回にしてはうまく宣伝につないだんじゃないでしょうか。へへへ。
しばらく続けるのでよろしくどうぞ!

【お知らせ】『花を刺す』

はじめての短編集『花を刺す』が惑星と口笛ブックスより刊行されました。

Kindle または楽天Koboでお楽しみいただけます。

花を刺す 大木芙沙子 | オルタナキュレーション惑星と口笛

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これまで発表したものや米New World Writing に掲載された掌編の原文などに加え、あらたに書き下ろした3作をふくめた全11作です。
電子書籍オンリーなのでAmazon Kindleまたは楽天Koboからご利用ください。

 

トウキョウ下町SF作家の会のほうで宣伝記事も書かせてもらいました。
収録作の裏話(というほどでもない)などなど。

shitamachi-sf-club.hateblo.jp

 

よろしくお願いします。

【読書記録】9月に読んでよかった本

9月に読んでおもしろかった本、よかった本です。

(*マークがあるものは再読本)

書籍

漫画

kindleのセールで近藤ようこ作品をあれこれ買ったのでちまちま読んでいます。ハッピーマニアは雑誌掲載は読んでいたのですがこちらもkindleのセールで購入。漫画の電子書籍はおもにkindleとDMM BOOKSの二つで読んでいます。個人的にはDMMのほうがページめくりがスムーズで漫画には向いているかなという印象。
『死ぬまでに行きたい海』は、収録されているエッセイのうちのひとつが雑誌(『MONKEY vol.11 SPRING 2017』)に掲載されていたのをたまたま読んでいて、そこに書かれていたあるセンテンスが大好きで、ずっと忘れられずにいました。というか、それが収録されているエッセイ集とは知らずに読んでいたのですが、出てきたのでびっくりしました。びっくり、感激。ずっと忘れられない文章です。

【お知らせ】Mythical Beings of Asia (Insignia Drabbles Book 4)

Insignia Stories電子書籍Mythical Beings of Asia』が昨日より配信開始となりました。アジアの伝説上の生き物をテーマとしたDrabble(=100word小説)選集で、私は「垢嘗(A Late-Night Visit)」「たんころりん(Tan-Tan Kororin)」「一枚たりない(Keeping Count)」の三作品を寄稿しています。いずれも英訳はToshiya Kameiさんです。

Mythical Beings of Asia (Insignia Drabbles Book 4) (English Edition) 

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「垢嘗」は先日お知らせした『てのひらのうた』に日本語版を寄稿しています。

よろしくお願いします。

【読書記録】8月に読んでよかった本

8月に読んでおもしろかった本、よかった本です。

(*マークがあるものは再読本)

書籍

漫画

『舞ボコ』の通称で噂だけは耳にしていた本を今更ながら読みました。おもしろすぎてげらげら笑いながらあっというまに読了。『日本SFの臨界点』シリーズはほかのもおもしろそうなので読んでみたいな。
昨年読んだ光用千春『たまご』(小学館)があまりにもよかったので、kindleで『コスモス』も買っていたんだけど、なぜかすっかり忘れていたのを思い出して一年越しに読了。kindle本は紙よりも軽率にぽんぽん買ってしまいがちなので、積読したまま忘れている本や漫画がおそらく結構ある……。『るろうに~』の6巻は7月にもう読んでいたんだけど、忘れていたのでこちらに。『かげきしょうじょ!!シーズンゼロ』はアニメ視聴にあわせて再読したくなり読みました。アニメもおもしろいです。
書籍でも漫画でもないけど、文芸誌『新潮』の2021年9月号は「創刊1400号記念特大号」ということで、購入してちまちま読んでいます。
同じく、『幻想と怪奇7 ウィアード・テールズ 恐怖と冒険の王国』も伊藤なむあひ「天使についての試論」目当てで購入して読みました。

【お知らせ】てのひらのうた: 超短編小説アンソロジー

『てのひらのうた: 超短編小説アンソロジー』が本日発売になりました。

 

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てのひらのうた: 超短編小説アンソロジー https://www.amazon.co.jp/dp/B09BK1SMTK/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_VRRW1BPTP48JHC4H8PKX

表紙がとにかく素敵……!
六つのテーマにあわせて書かれた300字以内の超短編小説のアンソロジーで、わたしは「垢嘗」(すてきなおうち)、「庭仕事」(どこかのしたで)、「鵺」(かくうせいぶつ)、「砂上の溺死」(ふかいみなぞこ)、「骨骨」(はないちもんめ)の5作品を寄稿しています。
いずれも英訳されたものの再録です。
kindle Unlimited なら無料で、そうでない方も100円でお読みいただけます。

英語圏のものを抜きにすると、今までこういうものに参加したことがなかったので新鮮で楽しかったです。
紅坂紫さん、お誘いどうもありがとうございました。

紅坂紫さんは最近は翻訳家としても活動されていて、Kaguya Planetで翻訳作品が無料公開中です。

virtualgorillaplus.com

こちらもおもしろいのでぜひ。

【雑記】ワクチン記と掌編のお知らせ

もう十日ほど経ってしまったけど、先日二回目のワクチンを打ってきました(※)
同年代の子らがみんなそこそこきつめに副反応出ていたので、あらかじめポカリスエットを箱買いしておいたり、ゼリー飲料やレトルトおかゆなどを準備して万全で接種。ちなみにモデルナで、数日後に発覚しましたが異物混入ロット大当たりでした。わお。
一回目接種のときは針が刺さったのもわからないくらいチクリともしなかったので、なーんだ筋肉注射って全然痛くないんか、とかなり舐めてかかったところ、二回目めっちゃくちゃ痛かった。
え、もしこれが正解だとしたら一回目はやっぱり刺さってなかったんじゃないの? と思いつつ接種後15分間の待機。じわじわ腕が痛くなってくる。はやい。一回目の時より痛くなるのがはやい。一回目のときは発熱などはなかったけれど、とにかく腕が痛くて翌朝肩より上にあがらず、朝の着替えをするのに四苦八苦するという地獄を見た。しかし私はもう学んでいるので前開きの服しか着ないのだぜ、ふふふ。とか思っているうちに15分経って帰宅。
夕飯は作っておいたカレーを食べて、ちょっと微熱っぽい気もするなという程度で水分多めにとりつつはやめに就寝。
深夜1時過ぎ、トイレに行きたくなって起きる。水分たくさんとったもんなと思いつつ用を足し、また水をがぶがぶ飲んで布団に戻る。戻った途端に急に寒気を感じる。お水冷たいやつ飲みすぎたかなと思っているうちにどんどん悪寒がひどくなり、体ががくがく震えて止まらなくなる。死……と思いながら冬用の毛布をひっかぶり無事朝を迎える。
翌日からまるまる二日間がっつり寝込む。発熱もしっかりして頭痛もひどくて食欲も全然なくほぼ寝たきりで過ごし、かなりひさしぶりに病人っぽい状態を味わう。こんな状態、ならずに済むならそれにこしたことはないけれど、たまになると健康のありがたみみたいなものをひしひしと感じますよね。

日記というほどのものでもないけど、なんでこんなの書いたかといえば破滅派のほうにひさびさ掌編をアップしたからなのでした。告知ついでのワクチン体験記。ほんとは日記としてがっつり書こうと思っていたんだけど、ネットにはワクチンの副反応記事とかブログとか漫画とか、私のよりずっとわかりやすくためになるものがごまんとあるので別にいいかなという気になってしまった。
ちなみに、このブログにたまにあげている創作は位置づけとしては習作で、破滅派の方はもうすこしちゃんと書けたもの(書いたもの?)をアップしています。ちゃんと、というと語弊があるかもしれませんが。

 

ワクチンがらみのみじかい掌編、サクッと読めるコメディなのでよかったら読んでください。

hametuha.com

 

(※ 私の住んでいる町はたまたま手際がよくて、30代の私もはやい段階で打つことができました。本来なら、自治体によってたまたまとかのラッキーではなくてみんながちゃんと、さっさと接種できるべきだと思う。現状、コロナウイルスに太刀打ちできる手段がワクチン接種くらいしかないのだから、そこにごりごりまっとうなリソースを使ってほしい。しっかりしてくれ。ほんとうに。)