ごじゃはげ

日記と雑記とみじかい創作

酉の市

短篇集が出たのでブログを更新しようキャンペーン。

酉の市へ行ってきた。
雨だし平日だし一の酉*1だし、今日はそんなに混んでいないだろうと高をくくって行ったのだけれど混んでいました。何なら雨で皆が傘をさしていることもあり、晴れの日よりも密度が高かったのではないか。

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濡れながらも絶対ブログにあげるんだというつよい気持ちで撮った写真。

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人懐こそうなトラ。毎年、ついつい干支が入っている熊手を買いがち。

酉の市で熊手を買うようになってからもうたぶん六年くらい経つんだけれど、ここ数年はこのくらいのサイズの置き型熊手が定番です。
ほんとうは商売繁盛を祈願して毎年少しずつ大きくしていくのがセオリーらしいんだけど、自営業といっても私には飾っておく店も事務所もないし、住んでいるのは賃貸マンションだから熊手を取り付けられるような柱も梁も神棚もないしでこのタイプがいちばん便利。いつも名入れは名字だけなんだけど、今年はなぜか下の名前も入れてくれるとのことだったので入れてもらった。

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これは帰りに伝法院通りで見つけた鳩。伝ポー院の伝書鳩(伝を書く鳩)ってこと?

傘もさして長靴もはいていたのにけっきょく雨でべしょべしょになって帰宅。
帰り、鷲神社を出てすこし歩いたところにある花屋でフォックスフェイスが売っているのを見かけて、そこからずっと頭のなかで中島みゆきの「キツネ狩りの歌」が流れていた。
フォックスフェイス、私は名前を知るまではきみょうな形の植物という印象しかなかったけれど、名前を知ってからはちょっとこわいと感じるようになった植物です。キツネの顔というイメージが、かわいいとも思うけどちょっとこわい。かわこわい。今調べたら「ツノナス」というのが正式な名前らしい。あれナスなんだ。Wikipediaによれば、

カナリアがとまっているように見えることからカナリアナス(金糸雀茄子)とも呼ばれる。 英語では果実の形から、"nipplefruit"(乳首状の果実)や"Cow's Udder"(牛の乳房)、"Apple of Sodom"(ソドムのリンゴ)などと呼ばれる。

とのこと。フォックスフェイス以外の名前はそんなにこわく感じない。"nipplefruit"とか"Cow's Udder"にかんしてはちょっと笑ってしまった。フォックスでいうところの耳部分はどうなったんじゃと思うけど、確かに似てるね。冷静に考えてみればキツネの顔がぽこぽこ生っている植物も、乳首がぽこぽこ生っている植物も、おんなじくらい不気味なはずなんだけど。

帰宅したあとは濡れた服を着替えて熱い紅茶を飲みながら本を読んだりうとうとしたり。昨日までがとにかく忙しかったから、ひさしぶりにのんびりできた。
ツノナスのnippleはどの絵画のnippleにいちばん近いかなと思って手持ちの本(『乳房美術館』編著=銀四郎)をぱらぱら見て、そこまでしっくりくるnippleはなかったものの、アンヌ=ルイ・ジロデ・トリオゾン 「ダナエに扮したランジェ嬢」とクールベの「波の中の女」がわりといい線かなという結論に。こうして見てみると西洋絵画はnippleがやけに小さいものが多い気がする。そのあと、ウー・ウェンさんの『料理の意味とその手立て』を読んでいたら中華を食べたい気持ちになったけど夕飯はお好み焼きを食べた。キャベツを刻んでいる時点でお口の気分は中華からお好みソースに変わっていたので結果オーライ。

たまには日記っぽいブログを。今日も宣伝貼っておきます。よろしくどうぞ!

 

 

*1:酉の市は毎年十一月の酉の日に開催されます。酉の日が二回ある年は一の酉と、二の酉の二回開催。三回あるときは三の酉まで開催。今年は二回開催の年で、一の酉が平日で二の酉が日曜日の開催だったので、平日の一の酉は空いているだろうと踏んだのですが、そんなこともなかった。あまかった。