ごじゃはげ

日記と雑記とみじかい創作

積雪・怠慢・物欲・信心

最近のこと。

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東京に積雪。
当日は家にこもったまま、時々「おお」とか「わあ」とか言いながら窓の外を見ていた。翌日はよく晴れたので、土手でランニングをするも橋下などの日陰部分が凍結していてかなり難儀だったので2キロほど走ってやめてしまった。一日経っていたけれど、白くなった土手はまだ誰の足跡もついていない場所が多かった。せっかくなので雪を踏んだりにぎったりして遊ぶ。何しろ久しぶりのしっかりした積雪。雪をつよく踏んだりにぎったりしたときの、ぎゅむ、という感触がおもしろくてしばらく一人で遊んでいたら、ランニングシューズがぐっしょり濡れて、指もつめたくなってしまった。

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寅年だから爪を黄色く塗っている。色の違う部分はうる星やつらっぽいかなと塗った色なんだけど、写真だとちょっと違うね。

写真はないけど、土手には雪の上をぴょんぴょん跳ねるカラスもいた。若そうなカラスだったからはじめての雪だったのかもしれない。雪が頻繁に見られる地域以外で暮らしている鳥や動物って、生涯ではじめて雪と遭遇したときどう思うんだろう。寒いとかつめたいとか白いとか、楽しいとか不快だとか思うんだろうか。びっくりはしないのかな。私ならめちゃくちゃびっくりして動揺してしまいそうだ。

今も別段好きではないけど、むかしは今より雪が嫌いだった。嫌いというか無理だった。寒いのが大嫌いで冬が苦手で気圧の変動に弱いから、雪はいちばん無理な天候だった。それでも以前にくらべると、そういうものとうまくつき合えるようになったと思う。そういうものと、というかそういう自分と。

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ここ数ヶ月、なんとなく精神的に読書に集中することができなかったのだけど、ようやくまた集中できるようになってきてうれしい。と言ってもまったく読めなかったわけではないから、ブログで月例アップしていた【読んでよかった本】がしばらく更新されていないのはただの怠慢ですが……。
今は数冊の単行本と並行して、去年送っていただいたドストエフスキー「柔和な女」を読んでいる。とてもおもしろいです。後ほど、(公開するかは別として)ちゃんと感想を書いておきたい。ドストエフスキー、私は「カラマーゾフの兄弟」しか読んだことがないのだけど、今年はほかの作品も読んでみたいな。カラマーゾフも読んだのは十年以上前だからもう一度読みたい。手元にあるのは光文社版。お金が入ったら、詳注版を買う。

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お金が入ったらといえば、新年にあわせてランニングシューズを新調するのが恒例だったのに今年はしなかった。どれにしようか、どうしようか、とうだうだしているうちに年末のセールが終わってしまい、新作はまだ試着したことがないものばかりだから実店舗に行かなければならず、そのワンアクションの面倒さにまたうだうだしてしまって今に至る。そういえば前にここに書いたブランケットもまだ買えていない。けっきょくこの冬も、カイロと使っていない薄手の毛布を体にぐるっと巻き付けることで寒さをやり過ごそうとしている。物欲と怠惰がせめぎあうと怠惰に軍配が上がりがち。

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今の家に越してきてから毎年お参りしている近所の小さい神社へ初詣に行ってひいたおみくじ。大吉。
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神様のことはあまり信じていないけど運は信じているので、運だめしとしておみくじはかならずひくことにしている。楽しいから。何かをする基準として楽しいか楽しくないかはかなり重要だし、大事にしたい基準だと思う。
神様をあまり信じていないものだから、神社なんかでお参りするときに手をあわせて心の中で何を言えばいいのかずっとわからなかったんだけど、数年前に「神社でお参りするときには自分の名前と住所を言うのを忘れずに」というような話を聞いてからは、とりあえず名前と住所だけ言うことにしています。おかげでお参りの動作がずいぶん楽になった。願いごとをしなくてもそれだけ言えばいいか、と思えるようになったから。(実際それだけ言えばいいのかはよくわからないけど)。信仰心もなくただイベントとして初詣を楽しんでいるだけの身としては、することが決まっているほうが気楽です。神様だって信心深くもない人間に、あれこれねだられたって困るだろうし。

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試験的にこのブログ記事はポメラを使って書いてみました。
ポメラはふだん掌編やアイデアのメモ書きで使っていて、ブログを書くのもスマホよりやりやすいのでは? と思ったのだけど、うーん。