ごじゃはげ

日記と雑記とみじかい創作

【読書記録】10月に読んでよかった本

10月に読んでおもしろかった本、よかった本です。

(*マークがあるものは再読本)

書籍

  • 『中国史SF短編集 移動迷宮』大恵和実=編(中央公論新社
  • 『海界』阿瀬みち=編
  • *『新装版 レズビアン短編小説集 女たちの時間』利根川真紀=編訳(平凡社
  • *『さびていしょうるの喃語』多宇加世
  • *『メタリックリカⅡ』吉田棒一

漫画

同人誌とか個人出版個人出版と言うのかな?)のものをどういうふうに書けばいいのかずっとわからなかくて曖昧にしていたんだけど、もう書籍のほうに入れていくことにしました。ものによってはZINEという類のものもあるっぽいんだけど、ここでは書籍にカウントしていくことにします。しました。
ということで、すでに近々で読み終っていたものも今回入れておきました。でも『さびていしょうるの喃語』と『メタリックリカ』はデスクのすぐ手に取れる位置に置いてあり、仕事の休憩中などにぱっと開いたページを読んだりしているので、再読というのもあながち間違いではないです。どちらも、どのページをぱっと読んでもたのしい本。
あと再読本としては『新装版 レズビアン短編小説集 女たちの時間』。私はこの本が大好きで、ひさしぶりに読んだのですがやっぱりとてもよかった。これをしみじみ再読していたことが、10月読んだ本で「よかった」と思えるものが少ない一因のような気もします。
『中国史SF短編集』はトウキョウ下町SF作家の会斧田小夜さんから話を聞いていたので、ぜひ読みたい!と思っておりついに読みました。私は中国史にかなり疎いほうだと思うんですが、脚注が親切で知識がなくてもとても読みやすかったです。昨今目にする中国SFで見かける著者名がちらほらあり、どれも面白く読みました。アンソロジーは気に入った話があると、そこからその作家を掘っていけるから楽しい。
魔法騎士レイアース』もかなりひさびさに再読。Amazonkindleセールになっていて、ついぽちっと買ってしまった。私は世代的にアニメから入ったほうなのですが、漫画もおもしろいよね。話の展開がわりとはやい漫画という印象。

漫画はあいかわらず書き落としがあるような気もする。いちおう気づいたときに読んだ本はメモしているんだけど、漫画はKindleで読むのが圧倒的に多いからついつい落としてしまうんだよね。

ドジョウ

短編集が出たのでブログを更新しようキャンペーン。

二年ほど前からドジョウを飼っている。

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砂利に埋まって、尾からは屁が出て、かわいいね。名前は2号。私が1号なので。

ドジョウは寒いのが苦手なので、冬になるとそれまでとくらべてあきらかに活動が鈍くなる。あと気圧が低い日も苦手。そういう日には砂利のなかでじっとして、死んだように動かない。かと思えば突然じたばた暴れたり、ひとりしきり暴れた後はまたじっと動かなくなったり。

2号のそんな様子を見るたびに、

私か?

と思う。

私か?と思いつつ、でも自分がそういう季節や天候による不調で鬱々しているときに、水の中で同じように鬱々したりじたばたしたりしている生き物が近くにいるとちょっと励まされる。励まされるというか、わかるよ、となる。わかるよ。

これから我々にとってはしんどい季節がくるけれど、お互い頑張ろうな。でもたぶん、2号は私のことを同志とは全然思っていなさそう。たぶんというか絶対思っていない。そういうところも私はけっこう好きだけど。

キャンペーンとか言いながらはやくも更新が滞りそうだったので、あわてて出先からこれを書いているんだけど、スマホだと長文書けないですね。あとリンクの貼り方とか改行(PCからのときはshift + enterでするほうの改行)のしかたとかがよくわからない。ので、本日分はやけに行間があいています。

たまに小説もスマホで書いているという人がいるけど、私はアイデアメモ出しやざばっとした数センテンスくらいが限界なのでうらやましい。スマホで執筆できたらかなり便利だろうな。ポメラはたまに使うけど、ポメラよりもスマホのほうが、もっといたるところで書けるだろうね。

ネタ切れでペット紹介に逃げた。そんなこんなで今日も宣伝貼っておきます。よろしくどうぞ!

 

 

 

 

スカイツリー

短編集が出たのでブログを更新しようキャンペーン。

昨日のこと。
夕方ランニングをしていたら、スカイツリーが雲に突き刺さっていた。上部は厚い雲にすっぽり覆われ見えなくなって、見えている部分はもやもやしたつめたい空気の中で発光していた。空につながるエレベーターか、雲の向こうの見えない宇宙船の昇降部みたいだった。あんまり幻想的で見とれてしまった。走っていて写真を撮らなかった(というか写真を撮るという考えがなかった)ので絵を描きました。

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こういう状態。伝わるだろうか……。
スカイツリーのライトアップはきらきらがラメみたいに光ってとてもかわいい。むかしは断然東京タワー派だったのですが、今ではすっかりスカイツリー派です。ライトアップされた状態も好きだけど、昼間のどーんと立っている状態もいい。何がいいって、まず大きいのがいい。見るたび新鮮に、まじでデカいな、と思います。

スカイツリーはまじでデカい。
まじで、とか、デカい、みたいな言葉を私はふだんあまり選ばないようにしているんですが、スカイツリーに関してはまじでデカい、と言わざるを得ない。今の家はスカイツリーが近いので、近所を歩いていても屋外であればたいていどこからでも見えるのだけど、毎日思います。まじでデカいな……って。

さっきのイラストで、やけにまわりの家々やビルが小さいのは私の画力の問題がまず第一にあるのですが、ここまでではないにせよスカイツリーは周囲にそれほど高い建物がないのでそのデカさが際立つ。際立つ、といえば聞こえがいいけど、デカさが異様。
そのデカさをもってして、嵐のときなんかは頭頂部にがんがん落雷しているのがよく見える。たのもしい。スカイツリーさんがいてくれりゃ、おれらの町はどんな雷が落ちても大丈夫よ、という気になる。

そういえばスカイツリー建設中、その界隈に住む友人に話を聞いたとき、まだ半分くらいしかできていないにもかかわらず、「まじでデカい」と言っていた。当時は「へーそうなんだ」くらいに聞いていたけど、わかるよ、と十年越しに言いたい。わかるよ、これはまじでデカいですわ。今は北海道にいる友人、まさか十年後に私がその界隈に暮らして、まじでデカいなと日々思っているなんてね。
そのとき彼女は、「なんか斜めってる気がして不安」とも言っていた。実際斜めっていたんだけど。
スカイツリーを見て、まじでデカいなと思い、それからちょっと斜めっているなと思うたび、彼女のことを思い出す。私たちの「気がする」はたいてい当たり、「不安」はたいてい杞憂に終わる。今後もそうであってほしい。スカイツリーはまじでデカくて、なんか斜めっていて、たのもしい。

ブログを書くにあたって、今後は気がついたことや何やかんや、まめに写真におさめておくのがよさそうですね。そうします。
ブログタイトルが片仮名つづきになっているのはたまたまです。
今日も宣伝貼っておきます。よろしくどうぞ!

 

 

セイタカアワダチソウ

短編集が出たのでブログを更新しようキャンペーン。

ランニングをするときはだいたい土手を走っているんだけれど、我が家から行ける土手には荒川と隅田川の二種類あって、荒川のほうがちょっと近いので時間に余裕があったり長い距離を走りたいなというとき以外はたいてい荒川の土手を走っています。荒川の土手は隅田川より景色が殺風景で、広々としてはいるんだけれどどこまで走ってもそんなに変化がないのでどちらかというと退屈なコースです。隅田川のほうにくらべるとあまりにも地味。でも私は音楽を聴きながら考え事をして走るのが好きなので、景色が退屈でもそんなに気になりません。景色が楽しいところを走るのも好きだけど、景色が退屈なところをルーティン的に走るのも同じくらい好きです。

そんな荒川でも季節ごとに草花の変化だけはいちおう観測できて、今はセイタカアワダチソウが真っ盛り。

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セイタカアワダチソウ、私は見るたびに「マヨネーズ和えにしたら美味しそう……」と思います。たぶん固ゆで卵の黄身の色によく似ているからでしょうね。たっぷりのマヨネーズで和えてレタスといっしょにもりもり食べたり、食パンにのせてトーストして食べたりしたくなる色。

私は前世が無人島に流された猿だったので、雑草とかを見てもまっさきに「食べられるかな?」と思ってしまいます。ちなみに無人島に流されたのは、人間に危害を加えたから。
いちおう書いておくと危害を加えたのは正当防衛で、でも猿なのでそんな弁明をできるはずもなく、唯一の目撃者だった娘さんが懇願してくれたおかげで命だけは助けてもらって島流しですみました。無人島はちいさな荒れた島で、草木も少なくて人も猿もおらず、それでも島での暮らしはけっこう楽しくて、数年後に流されてきた別の猿と番いになって子孫繁栄、寿命も全うしたけれど死ぬ寸前に、ああ来世ではあの娘にお礼が言いたいなと思ったので人間に生まれてきました。
ただしあの娘が今世で人間に生まれ変わっているかどうかは不明。島は今でも瀬戸内海にあって、野生の猿がわんさと暮らす猿島としてちょっと有名になっています。

全部今考えたんですが、こんな感じでどうですか。ブログに何を書けばいいのか本当にわからないですね。

今日も宣伝貼っておきます。よろしくどうぞ!

 



モヤシソバ

短編集が出たのでブログを更新しようキャンペーン。

昨日はひさしぶりに近所の中華料理屋へ行った。カウンターが4席とテーブルが3つあるだけの、いかにも町の中華屋然としたそのお店では日本でいちばん美味しいモヤシソバが食べられる。

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モヤシソバ660円。暫定日本一、私調べ。
具はきくらげと豚肉、それからモヤシのみ。麺は細めの中華麺。スープは醤油ベース、片栗粉でとろみがついている。特殊なものは何にも入っていないし、たぶん隠し味的なものもなさそうなんだけど、これがめちゃくちゃ美味しい。家でも作れそうなのに、家で作っても絶対このクオリティに達しないだろうという味。モヤシがしゃきしゃきでスープは熱々。最後の方はちょっとお酢を入れて食べるのが好き。
ここのお店は何を食べても今のところ美味しくて、本当は他のメニューもじゃんじゃん挑戦したいんだけど、モヤシソバが好きすぎてめったに他のメニューを注文することができない。昨日も最初はカニ玉ソバに初挑戦するつもりだったのに、隣の席の人がモヤシソバを注文しているのを聞いたらついつい自分も「モヤシソバ」と発していた。だって隣の人が食べているのを見たら絶対食べたくなっちゃうから……。

ところでひさしぶりに行ったら、カウンターの下の棚にいつもずらっと並べて置いてあった『うる星やつら』がなくなっていた。『うる星やつら』のコミックには新書版、新装版、文庫版とほかにも様々あるんだけれど、ここのお店には以前からかなり年季の入ったワイド版が置いてあった。置き方も順番に置いてあるんじゃなくてばらばらに置かれていたので、カウンターに座ったときは何巻が自分の足元にくるかわからなくて、ぱっと手を伸ばして取ったやつをランダムで読めるのがいいなと思っていた。『うる星やつら』は主要登場人物さえ知っていればどこから読んでも楽しいので。
それがごっそりなくなっていた。がらんと空いてしまったカウンターテーブル下。それを見てはじめて、そこはそもそもカウンター席の客が荷物を置く用のスペースだったんだと気づく。そういえばカウンター席ってそういう棚が下にかならずあるもんね。なるほどです。ラムちゃん……と思ったけどたしかにかなり古い本だったので、処分やむなしという感じもした。南無ちゃん。

うる星やつら』はサンデーうぇぶりでも毎日無料で読めるし、電子書籍でもけっこう読みやすいよ。初期高橋留美子は書き込みが今より多くて細かいので、電子で読むのどうかなと私も思っていたんだけど案外平気。線がはっきりしている絵だから、書き込みが細かくても見やすいのかな。

電子書籍といえばこちらもよろしくお願いします。

www.amazon.co.jp

モヤシソバより60円安くてお得だね。

そう、これはキャンペーン。
初回にしてはうまく宣伝につないだんじゃないでしょうか。へへへ。
しばらく続けるのでよろしくどうぞ!

【お知らせ】『花を刺す』

はじめての短編集『花を刺す』が惑星と口笛ブックスより刊行されました。

Kindle または楽天Koboでお楽しみいただけます。

花を刺す 大木芙沙子 | オルタナキュレーション惑星と口笛

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これまで発表したものや米New World Writing に掲載された掌編の原文などに加え、あらたに書き下ろした3作をふくめた全11作です。
電子書籍オンリーなのでAmazon Kindleまたは楽天Koboからご利用ください。

 

トウキョウ下町SF作家の会のほうで宣伝記事も書かせてもらいました。
収録作の裏話(というほどでもない)などなど。

shitamachi-sf-club.hateblo.jp

 

よろしくお願いします。

【読書記録】9月に読んでよかった本

9月に読んでおもしろかった本、よかった本です。

(*マークがあるものは再読本)

書籍

漫画

kindleのセールで近藤ようこ作品をあれこれ買ったのでちまちま読んでいます。ハッピーマニアは雑誌掲載は読んでいたのですがこちらもkindleのセールで購入。漫画の電子書籍はおもにkindleとDMM BOOKSの二つで読んでいます。個人的にはDMMのほうがページめくりがスムーズで漫画には向いているかなという印象。
『死ぬまでに行きたい海』は、収録されているエッセイのうちのひとつが雑誌(『MONKEY vol.11 SPRING 2017』)に掲載されていたのをたまたま読んでいて、そこに書かれていたあるセンテンスが大好きで、ずっと忘れられずにいました。というか、それが収録されているエッセイ集とは知らずに読んでいたのですが、出てきたのでびっくりしました。びっくり、感激。ずっと忘れられない文章です。