ごじゃはげ

日記と雑記とみじかい創作

2022-01-01から1年間の記事一覧

2022年の発表作品リスト

今年の作品を読んでくださったみなさま、どうもありがとうございました。来年も目にしてもらえる機会がたくさんありますように。 2022年の発表作品リスト 短編「しゃべるのがおそい」(『破滅派17号 小説の速度』) minico.me 短編「ふくらはぎ」(『閑窓 Vo…

【お知らせ】Kaguya Planet「二十七番目の月」先行公開

SF短編小説を紹介するKaguya Planet にて、拙作「二十七番目の月」が先行公開中です。 virtualgorillaplus.com 先行公開期間中は月額500円の有料会員のみ読むことが可能です。一般公開(無料公開)は来月下旬からとのこと。 去年同サイトで公開した「かわい…

【お知らせ】ネットプリント『YCDEZ Vol.1』配信

本日より1週間、ネットプリント『YCDEZ Vol.1』を配信いたします。吉田棒一さんとの対バン(?)企画です。各社コンビニエンスストアにある複合機で【ネットプリント】を選択し、以下の番号を入力すれば簡単にプリントアウトすることができます。 YCDE Vol.1…

【お知らせ】文学フリマ東京『Sci-Fire 2022(特集:インフレーション/陰謀論)』

11/20に開催される文学フリマ東京で販売される『Sci-Fire 2022(特集:インフレーション/陰謀論)』に短編を書かせていただきました。 scifire.org 表紙がかっこいい!私は「陰謀論」をテーマに本能寺SFにチャレンジしています。 あこがれのSci-Fireに寄稿…

【お知らせ】文學界 2022年12月号

発売中の『文學界』2022年12月号に拙作「ふくらはぎ」が掲載されています。 もともとは『閑窓 Vol.5』という同人誌に寄稿した作品でしたが、このたび2022年下半期同人雑誌優秀作に選出されて転載されるはこびとなりました。 やったね! よろしくお願いします…

【お知らせ】『ODD ZINE』展 PART2

作家・太田靖久さんが主催する『ODD ZINE』展PART2が9/13まで開催中です。会場で展示・販売される『ODD ZINE vol.9』に「ガゼル」という掌編を書きました。お近くにお越しの際はぜひのぞいてみてください。 note.com kamomebooks.jp

文体の舵をとる②

練習問題② ジョゼ・サラマーゴのつもりで一段落~一ページ(三〇〇~七〇〇文字)で、句読点のない語りを執筆すること(段落などほかの区切りも使用禁止)。 やってまいりました本日セール最終日ご案内させていただきますのはこちらの世にも稀なる洗濯機いや…

【お知らせ】文学フリマ東京『破滅派17号 小説の速度。』『閑窓Vol.5 道辻を灯す』

5/29に開催された文学フリマ東京に参加してきました。 初参加。人と本の多さに圧倒されつつ、これまでSNSでしかお話したことのなかった方や画面で見ていただけの方にご挨拶ができてよかったです。 文フリで販売された本がオンラインでも購入できるように…

文体の舵をとる①

昨年ちょっと話題になった本、『文体の舵をとれ ル=グウィンの小説教室 』。 filmart.co.jp いわゆる小説の指南書で、章ごとに〈練習問題〉がついています。去年買っていたんだけどちょっと読んで放置してしまっていて、あとこのブログも最近放置してしまっ…

【お知らせ】たまゆらのこえ: 超短編小説アンソロジーvol.2

4月2日配信開始の『たまゆらのこえ: 超短編小説アンソロジーvol.2』に「こぶ男」「魔術」「ラフレシア」の3作を寄稿しました。 www.amazon.co.jp Amazonではもう予約開始になっているもよう。寄稿作はいずれもブログで公開済みの200~300字の超短編小説です…

地球の歩き方カレンダー

が当たった。『地球の歩き方』と『ムー』のコラボ本(『異世界の歩き方』)を買ったとき、読者アンケートに答えると抽選でプレゼントがあるとのことだったので応募していたのだった。すっかり忘れていた。こういうプレゼントが当たった経験があまりないので…

土鍋の目止め

おそらく一年のうちでいちばん忙しいと思われる時期が過ぎつつあり、過ぎつつあるだけで完了はしていないんだけど最も大きな山は越えた感じがあるのでほっとしている。毎度のことながら、今の仕事をはじめてから忙しい時期は猛烈に忙しく、暇な時期は閑古鳥…

【100w novel】こぶ男

踊れ、と言われて男は踊った。足はぎくしゃくとからまって、両腕は所在なく宙をおよいだ。音に乗ろうとするたびに、体が左へ傾いてしまう。左頬の瘤のせいだ。それでも必死で踊った。鬼たちは焚火をかこみながら、濁った酒を飲んでいた。はじめのうちは歯を…

【100w novel】ラフレシア

ヨウちゃんは世界一くさい花の話をした。世界一くさくて、世界一大きい花が南の島に咲いている。南の島ってどこと訊ねたら、ボルネオ、と言った。ボルネオってどこと訊ねたら、南の島、と言った。みんなが帰ってしまった公園で、私たちは砂場にふたりきりだ…

【100w novel】魔術

夕立に崩れてしまった塔の屋根を踏みつける足の親指にあるほくろの色は遠い国では魔術に使われていたという石の色、石のまわりに置かれた蝋燭がすべて溶けてしまう前に願いを千百十一回唱え、猫の髭と月の光をまぜた水、そこに胡椒をすこしと鼠の灰、すべて…

Look if you like, but......(『アウレリャーノがやってくる』)

高橋文樹さんとはじめてお会いしたときの第一印象は「体幹がつよそう」というもので、はじめて著書を読んだときの感想は「小説がめちゃくちゃうまい」だった。そのとき読んだのは『いい曲だけど名前は知らない』という本で、破滅派から電子書籍で発売された…

『柔和な女』『滑稽な人間の夢』

昨年、正井さんの紹介で杉里直人先生からドストエフスキー『柔和な女』と『滑稽な人間の夢』の二編の翻訳を送っていただきました。先日読み終わり、どちらもたいへん面白かったのでこちらに感想を書いておくことにしました。ネタバレというほどではないです…

積雪・怠慢・物欲・信心

最近のこと。 *** 東京に積雪。当日は家にこもったまま、時々「おお」とか「わあ」とか言いながら窓の外を見ていた。翌日はよく晴れたので、土手でランニングをするも橋下などの日陰部分が凍結していてかなり難儀だったので2キロほど走ってやめてしまっ…

お正月の日記

元旦は実家へ行った。実家のお雑煮は讃岐風で、白味噌にまるい餡餅が入っている。讃岐のお雑煮はキワモノ系の扱いをうけがちだけど、この甘じょっぱいお雑煮が私は大好き。しょっぱい・甘い・すっぱいがひととおり揃うおせち料理とも好相性だと思う。やわら…

2021→2022

あけましておめでとうございます。 年内に2021年のふりかえりをするぞと意気込んでいたのにあれこれしているうちに23時をまわり、いやまだあきらめん書くぞ書くぞとPCにむかうもWi-Fiの調子が最悪で、どうにかこうにか接続されてちらっとのぞいたTwitterのタ…